関西で「部屋の窓から直接」釣りができる宿は極めて希少であり、代表的な施設は三重県の「海上料亭 海楽園」と兵庫県の「リバーサイドまるやま」の2軒のみです。
本記事では、この希少な部屋釣り対応宿に加えて、敷地内に専用釣り場や桟橋を備えたホテルを厳選し、手ぶら釣りの可否や釣った魚の調理サービスについて解説します。
移動のストレスなく、お子様や初心者でも安心して釣りを楽しめる宿泊先選びの参考にしてください。
【結論】関西で「本当に」部屋から釣りができる宿はここ!
関西において、客室の窓や専用のテラスから一歩も出ずに釣りができる宿は、物理的な立地条件の厳しさから数えるほどしかありません。
ここでは、正真正銘の「部屋釣り」が体験できる貴重な2つの宿を紹介します。
1. 海上料亭 海楽園(三重・鳥羽)※1階客室のみ窓から直釣り可能
三重県鳥羽市にある海上料亭海楽園は、建物の一部が海の上にせり出して建てられている、全国的にも珍しい造りの旅館です。
最大の魅力は、1階の客室の窓を開ければ、そこがすぐ海になっているという圧倒的なロケーションにあります。
部屋の窓から直接釣り糸を垂らすことができるため、他のお客さんに気兼ねすることなく、完全なプライベート空間で釣りを楽しむことができます。
釣れる魚は季節によって異なりますが、アジ、メバル、カサゴ、チヌなどが狙えます。
干潮時などで部屋の窓から釣りにくい時間帯でも、宿の目の前に宿泊者専用の釣り桟橋が用意されているため安心です。
釣具のレンタルやエサの販売もフロントで行っており、手ぶらで訪れても問題ありません。
さらに、自分で釣った魚は夕食時に調理してもらうことができるため、釣りの達成感と新鮮な海の幸を同時に味わうことができます。
温泉は鳥羽の海を見渡せる大浴場があり、釣りの疲れをゆっくりと癒すことが可能です。
2. リバーサイドまるやま(兵庫・城崎)※離れ「松葉かにの間」専用デッキ
兵庫県の城崎温泉から車で約5分という好立地にあるリバーサイドまるやまは、円山川の河口に面した静かな隠れ家的な宿です。
全6室のみというこぢんまりとした空間で、穏やかな川のせせらぎを聞きながら過ごすことができます。
この宿で部屋から釣りができるのは、1室限定の離れ「松葉かにの間」です。
このお部屋には川に面した専用の庭とデッキがあり、そこから直接円山川へ釣り糸を垂らすことができます。
海水と淡水が混ざり合う汽水域であるため、スズキやハゼ、チヌなど、多彩な魚種が狙えるのが特徴です。
離れ以外の客室に宿泊した場合でも、敷地内にある専用の釣りデッキを利用して釣りを楽しむことができます。
釣竿のレンタルも行っているため、城崎温泉の観光ついでにふらっと釣りを楽しむのにも最適です。
夕食には、宿の名前にもなっているカニ料理をはじめ、地元の新鮮な海の幸を使ったボリューム満点の料理が提供されます。
【比較表】関西の部屋釣り・敷地内釣りができる宿の料金・レンタル一覧
関西エリアで釣りが楽しめる宿を選ぶ際、宿泊料金だけでなく、釣具のレンタル費用やエサ代、釣った魚の調理代といった追加費用を事前に把握しておくことが重要です。
以下の表は、本記事で紹介する宿の釣りに関する基本情報と、手ぶらで楽しむための費用目安をまとめたものです。
宿選びの比較・検討にお役立てください。
| 宿名 | 釣り場のタイプ | 釣具レンタル | エサ販売 | 釣った魚の夕食調理 |
|---|---|---|---|---|
| 海楽園 | 部屋(1階のみ)・専用桟橋 | あり(有料) | あり(有料) | 可能(条件あり) |
| リバーサイドまるやま | 部屋(離れのみ)・専用デッキ | あり(有料) | あり(有料) | 要事前相談 |
| あわかん | プライベート釣り場・船 | あり(無料・有料あり) | あり(有料) | 可能(有料) |
| 淡路夢泉景 | 専用桟橋 | あり(有料) | あり(有料) | 要事前相談 |
| 熊野別邸 中の島 | 専用釣り場 | あり(有料) | あり(有料) | 可能(無料) |
| 海月館 | 徒歩1分の波止場 | なし(近隣釣具店紹介) | なし(近隣で購入) | 要事前相談 |
| 天の橋立 | 目の前の桟橋 | あり(有料) | あり(有料) | 不可 |
| とれとれヴィレッジ | 近隣の海上釣り堀 | あり(釣り堀の料金に含む) | あり(釣り堀で販売) | 不可(近隣施設で対応) |
敷地内の専用桟橋・プライベート釣り場ですぐ釣りができる宿
部屋の窓から直接釣ることはできなくても、ホテルの敷地内(徒歩0〜1分圏内)に専用の釣り場を備えている宿は関西に多数存在します。
移動の手間が省けるため、早朝や夕方の釣れやすい時間帯を逃さずに楽しめるのが最大のメリットです。
3. あわかん(旧:淡路島観光ホテル)(兵庫・淡路島)※日本一のフィッシングホテル
兵庫県の淡路島にあるあわかんは、日本一のフィッシングホテルとも称されるほど、釣り人に特化したサービスが充実している宿泊施設です。
宿の目の前には広大なプライベート釣り場が広がっており、宿泊者は無料で入場することができます。
足場が平らで安全なファミリーゾーンや、本格的なルアーフィッシングが楽しめるエリアなど、レベルに合わせて場所を選ぶことが可能です。
サビキ釣り用の簡単な釣具セットは無料でレンタルできるため、まったくの初心者でも手ぶらで気軽に挑戦できます。
さらに、釣り場には専属のスタッフが常駐しており、エサの付け方から魚の外し方まで丁寧に教えてくれる手厚いサポートが魅力です。
釣れる魚は、アジ、サバ、イワシといった回遊魚から、ガシラ、メバルなどの根魚、さらには太刀魚やアオリイカなど季節によって多岐にわたります。
夜23時まで照明が点灯しているため、夕食後にのんびりと夜釣りを楽しむこともできます。
釣った魚は、宿の専属の料理人が有料で調理してくれ、夕食や朝食の一品として提供してくれます。
4. ホテルニューアワジ別邸 淡路夢泉景(兵庫・淡路島)
同じく淡路島にあるホテルニューアワジ別邸淡路夢泉景は、ワンランク上の上質な滞在と釣りを両立できるリゾートホテルです。
ホテルの敷地内から海へ向かって伸びる専用の桟橋があり、宿泊者はそこで自由に釣りを楽しむことができます。
フロントで釣竿とエサのセットをレンタルできるため、事前の準備は一切不要です。
この桟橋周辺は潮通しが良く、アジやメバル、ガシラなどがよく釣れるポイントとして知られています。
また、隣接する系列ホテルの敷地内にも釣り場があり、そちらへ移動して投げ釣りなどを楽しむことも可能です。
釣りを満喫した後は、淡路島でも有数の広さを誇る温泉施設「湯賓閣 天宮の雫」で、海と空が一体となったような絶景の露天風呂に入り、冷えた体を温めることができます。
食事は、淡路牛や由良漁港で水揚げされた新鮮な魚介類を使った会席料理で、美食と癒やしの両方を求める大人の方におすすめの宿です。
5. 熊野別邸 中の島(和歌山・那智勝浦)
和歌山県の那智勝浦にある熊野別邸中の島は、四方を海に囲まれた島に建つ、一島一旅館という非常に珍しい温泉宿です。
専用の送迎船に乗って島へ渡るという非日常的なアプローチから、特別な滞在が始まります。
島の周囲はすべて海に囲まれているため、客船の船着き場周辺など、敷地内のいたるところで釣りを楽しむことができます。
フロントで釣竿のレンタルを行っており、スタッフが釣れるポイントをアドバイスしてくれます。
勝浦湾の豊かな海に面しているため、アジやガシラはもちろん、時には思いがけない大物が釣れることもあります。
この宿の素晴らしい点は、釣った魚を無料で夕食時に調理して提供してくれるサービスがあることです。
また、海と一体化したような絶景の露天風呂「紀州潮聞之湯」は源泉かけ流しで、波の音を聞きながら至福のバスタイムを過ごせます。
6. 淡路島洲本温泉 海月館(兵庫・淡路島)
兵庫県洲本温泉にある海月館は、ミキハウス子育て総研のウェルカムベビーのお宿に認定されている、赤ちゃんや子連れファミリーに優しいホテルです。
ホテルの目の前には大浜海岸が広がり、徒歩わずか1分の場所にある波止場が絶好の釣りスポットとなっています。
ホテル内に専用の釣り場はありませんが、フロントで近くの釣具店を紹介してくれたり、釣りに関する情報を丁寧に教えてくれます。
波止場は足場が良く、フェンスが設置されている場所もあるため、小さなお子様連れでも比較的安全にサビキ釣りなどを楽しめます。
釣った魚の調理については、事前に相談することで対応してもらえる場合があります。
キッズルームが完備された客室や、離乳食の温めサービスなど、子供連れのかゆいところに手が届くサービスが充実しており、家族旅行の拠点として最適です。
7. ザ グラン リゾート 天の橋立(京都・天橋立)
京都府の日本三景、天橋立のすぐ近くに位置するザグランリゾート天の橋立は、静かな阿蘇海に面したリゾートホテルです。
ホテルの目の前に専用の桟橋が設置されており、宿泊者はそこで釣りを楽しむことができます。
波が非常に穏やかな内海であるため、船酔いしやすい方や小さなお子様でも安心です。
釣具のレンタルやエサの販売もフロントで行っており、ハゼやキス、カレイなどが季節に応じて釣れます。
客室からは天橋立の松並木を横一文字に眺めることができ、景観の良さもこのホテルの大きな魅力です。
天然温泉の大浴場も完備されており、釣りの後は冷えた体をじっくりと温めることができます。
丹後の新鮮な海の幸を使った夕食も評判が高く、観光と釣りを両方楽しみたい方にぴったりの宿です。
【グルメ】釣った魚を夕食で料理してくれる・美味しく食べられる宿は?
釣り上げた魚をその日のうちに新鮮な状態で食べられることは、宿泊を伴う釣り旅行の最大の醍醐味です。
関西エリアで釣った魚の調理サービスを公式に提供している代表的な宿は、兵庫県のあわかんと和歌山県の熊野別邸中の島です。
あわかんでは、夕食の会席料理に合わせて、釣った魚を唐揚げや塩焼き、お造りなどに有料で調理してくれます。
プロの料理人が手間暇かけて調理した魚は、格別の味わいです。
熊野別邸中の島では、釣った魚を無料で夕食時に調理して提供するサービスを行っており、釣り人にとって非常にありがたい環境が整っています。
その他の宿でも、当日の厨房の混雑状況や釣れた魚の種類、サイズによっては相談に応じてくれる場合があります。
調理を希望する場合は、チェックイン時や釣りを始める前に、必ずフロントへ可能かどうかを確認し、持ち込みの締め切り時間などを聞いておくことが重要です。
また、猛毒を持つ魚は当然ながら調理不可となるため、スタッフの指示に従ってください。
子連れファミリー・完全初心者におすすめの釣り堀系ホテル
自然の海での釣りは、天候や潮回りによって全く魚が釣れないボウズのリスクが常に伴います。
子供に魚を釣る楽しさを確実に体験させたい場合や、釣りが初めての方には、釣果が安定している海上釣り堀が隣接している宿泊施設がおすすめです。
8. とれとれヴィレッジ・パンダヴィレッジ(和歌山・白浜)
和歌山県の南紀白浜にあるとれとれヴィレッジおよびパンダヴィレッジは、ドーム型の独立した客室が立ち並ぶ、まるでテーマパークのような宿泊施設です。
施設内に釣り場はありませんが、車で数分の距離に西日本最大級の海鮮マーケットとれとれ市場があり、そのすぐ近くにカタタのいかだ釣りという海上釣り堀があります。
この釣り堀は、波の穏やかな湾内に設置されたイカダの上から釣りをするスタイルで、足場が安定しているため小さな子供でも安全です。
初心者向けの小物釣りコースでは、真鯛やアジなどが放流されており、スタッフのサポートもあるため高確率で魚を釣り上げることができます。
釣具やエサはすべて料金に含まれているか、現地で購入できるため、完全に手ぶらで向かうことができます。
釣った魚は、とれとれ市場内の調理コーナーに持ち込んでお刺身などにしてもらい、併設のバーベキューコーナーで焼いて食べるのが定番の楽しみ方です。
宿泊施設には大型の温泉施設やアスレチックもあり、釣りだけでなく一日中遊び尽くせる環境が整っています。
関西でのホテル釣りに関するよくある質問(FAQ)
ホテルでの釣り体験をよりスムーズで快適なものにするために、事前に知っておくべきよくある質問とその回答をまとめました。
予約前の不安解消や、当日の持ち物チェックにお役立てください。
釣具やエサは持参しなくても手ぶらで大丈夫?追加料金の相場は?
本記事で紹介した専用釣り場を持つホテルの多くは、釣具のレンタルとエサの販売を行っているため、基本的には手ぶらで問題ありません。
レンタル料金の相場は、竿と仕掛けのセットで1,000円から2,000円程度、エサ代が500円から1,000円程度です。
あわかんのように、サビキ釣りのセットが無料で借りられる太っ腹なホテルもあります。
ただし、ルアー釣りなど本格的な釣りを楽しみたい場合は、自分用のタックルを持参することをおすすめします。
雨が降った場合、釣りはどうなる?
基本的に屋外の桟橋や波止場での釣りとなるため、強い雨や風が吹いた場合は安全のために釣り場が閉鎖されることがあります。
多少の雨であれば雨具を着て釣りをすることも可能ですが、ホテルのレンタルに雨具は含まれていないことが多いため、レインコートやポンチョを持参すると安心です。
悪天候で釣りができなくなった場合に備えて、館内に温泉やプール、キッズスペースなどの娯楽施設が充実しているホテルを選んでおくと、家族旅行を台無しにせずに済みます。
釣った魚を持ち帰るためのクーラーボックスは必要?
釣った魚を自宅まで持ち帰りたい場合は、保冷力のあるクーラーボックスと保冷剤が必須です。
ホテルによっては、発泡スチロール製の簡易クーラーボックスと氷を有料で販売しているところもありますが、確実ではないため持参するのが無難です。
釣った魚を夕食で調理してもらう前提であれば、釣り場から厨房へ運ぶための小さなバケツがあれば事足ります。
持ち帰る場合は、魚の鮮度を保つために釣れたらすぐに氷水に入れて締めるなどの処理が必要になります。

