出張や旅行でアパホテルを調べていると、「やめた方がいい」「最悪」といったネガティブな関連キーワードが出てきて不安になる方は多いのではないでしょうか。
せっかくの宿泊で失敗したくないからこそ、ネット上の悪い口コミの真相を知っておきたいですよね。
結論から言うと、アパホテルは万人受けするホテルではなく、独自の設計思想を持っているため、合わない人には徹底的に不向きな宿です。
しかし、その特徴を理解して利用すれば、これほど利便性の高いホテルチェーンも珍しいのが実情です。
この記事では、アパホテルがやめた方がいいと言われる具体的な理由や、なぜ部屋が狭いのかといった疑問に客観的な事実と数値で答えていきます。
さらに、アパホテルが合わない人に向けて、別の選択肢となるおすすめのホテルチェーンも徹底比較します。
最後まで読んでいただければ、あなたがアパホテルを予約すべきか、別のホテルを探すべきかがはっきりとわかるはずです。
アパホテルは「やめた方がいい」と言われる5つの理由・デメリット
アパホテルに対してネガティブな印象を抱く人の多くは、ホテルに対して求めるものと、アパホテルが提供するサービスとの間に大きなギャップが生じています。
ここでは、予約前に知っておくべき具体的な5つのデメリットを解説します。
① 部屋が狭い・スーツケースを広げるスペースがない
アパホテル最大のデメリットとして挙げられるのが、圧倒的な客室の狭さです。
一般的なビジネスホテルのシングルルームが13〜15平方メートル程度であるのに対し、アパホテルの標準的なシングルルームは11平方メートル前後しかありません。
これは、大股で歩けば数歩で部屋の端から端まで到達してしまうほどの空間です。
そのため、大型のスーツケースを持って宿泊した場合、床に広げるスペースを確保できず、ベッドの上で荷解きをせざるを得ないという事態が頻発します。
連泊で荷物が多い旅行者や、部屋でゆっくりとストレッチをしたいといった方にとっては、強い圧迫感やストレスを感じる原因となります。
② ユニットバス(浴槽)が小さくてくつろげない
部屋の狭さに連動して、水回りであるユニットバスも非常にコンパクトな設計になっています。
アパホテルの浴槽は、環境への配慮と節水を目的とした卵型のオリジナルユニットバスを採用している店舗が多いです。
通常の長方形のバスタブと比べると容量が少なく、お湯が早く溜まるというメリットがある反面、大柄な男性であれば肩まで浸かることはおろか、足を伸ばすことも困難です。
シャワーを浴びる際も、シャワーカーテンが体に触れやすく、窮屈さを感じやすい構造になっています。
「1日の疲れは広いお風呂で癒やしたい」という湯船派の方には、この極小ユニットバスは不満の種になりやすいポイントです。
③ 繁忙期の価格高騰(ダイナミックプライシング)で割高に感じる
アパホテルは宿泊需要に応じて宿泊料金が変動するダイナミックプライシング(変動料金制)を業界でもいち早く、かつ積極的に取り入れています。
平日の閑散期であれば1泊5000円台で宿泊できることもある一方で、週末や周辺で大規模なイベント、コンサート、学会などがある日は、同じ部屋でも1泊2万円から3万円以上に跳ね上がることがあります。
利用する側からすると、11平方メートルの狭い部屋に対して2万円以上の対価を払うことになり、「この設備でこの値段は高すぎる」という強い不満や割高感につながります。
この価格の乱高下を知らずに予約してしまった人が、「やめた方がいい」と評価を下すケースが後を絶ちません。
④ 効率化ゆえの清掃の甘さやスタッフの事務的な対応
全国に圧倒的な客室数を持つアパホテルでは、徹底した効率化が図られています。
チェックインやチェックアウトは基本的に機械で行うセルフ方式が中心となり、フロントスタッフとの会話は最小限に抑えられています。
このシステムは急いでいるビジネスマンには好評ですが、ホテルならではのホスピタリティや温かいおもてなしを期待する人には「冷たい」「事務的だ」と映ります。
また、高稼働率を維持するために清掃スタッフは限られた時間内で多くの部屋を仕上げる必要があり、繁忙期にはベッド下や水回りなどの細かい部分の清掃が行き届いていないという口コミが散見されます。
⑤ 「気持ち悪い」「宗教的」という噂や独特な内装の真相
アパホテルを検索すると「気持ち悪い」「宗教」といったサジェストが表示されることがありますが、これはアパホテルが特定の宗教団体であるという意味ではありません。
原因は、客室のデスクの引き出しに必ず置かれている、アパグループ代表の元谷芙美子氏や元谷外志史氏の著書、そして独特なメッセージが書かれた折り鶴などにあります。
また、ロビーや外観の派手なオレンジ色やゴールドを多用した装飾、社長の顔写真が印刷された「アパ社長カレー」の販売など、創業者の強烈な個性が前面に押し出された独特の企業カラーがあります。
無機質でフラットな空間を好む方からすると、こうした強い主張や世界観が「宗教っぽくて落ち着かない」という心理的な拒否反応を引き起こしているのが実情です。
アパホテルはなぜ狭いのですか?
アパホテルに泊まった人が必ずと言っていいほど疑問に思う「なぜあんなに狭いのか」という点には、明確な企業戦略と理由が存在します。
単にコストを削っているわけではなく、意図的に狭く設計されている背景を客観的に解説します。
都市部の好立地と高稼働率を優先した設計のため
アパホテルは「駅から徒歩数分以内」という一等地にホテルを建設することを至上命題としています。
地価が非常に高い都心部や駅前で利益を出すためには、限られた土地面積の中にできるだけ多くの客室を詰め込む必要があります。
1部屋あたりの面積を15平方メートルから11平方メートルに削ることで、フロアあたりの客室数を劇的に増やし、結果として多くの宿泊客を受け入れることが可能になります。
この究極のスペース効率化こそが、駅近という最高の立地を提供しながらも、平時の宿泊料金を安く抑え、かつホテルを全国規模で展開できる最大の理由なのです。
「快眠」を重視し、あえて大型ベッドを導入しているため
部屋が狭く感じるもう一つの大きな理由は、部屋の面積に対して不釣り合いなほど大きなベッドを配置しているからです。
アパホテルは「ホテルは寝るための場所である」という割り切ったコンセプトを持っており、アメリカのシーリー社と共同開発した「Cloud fit(クラウドフィット)」という高品質なオリジナルベッドを導入しています。
シングルルームであっても幅140センチのダブルベッドサイズが標準仕様となっている店舗が多く、ベッドの上での快適さを極限まで高めています。
しかし、11平方メートルの部屋に140センチ幅のベッドを置けば、当然ながら床の歩行スペースやデスク周りの空間は圧迫されます。
つまり、アパホテルの狭さは「睡眠の質」に全振りした結果生じるトレードオフの産物なのです。
デメリットばかりじゃない!アパホテルが人気な理由・メリット
ここまでネガティブな面を解説してきましたが、それでもアパホテルがビジネスホテル業界でトップクラスの売上と人気を誇るのには理由があります。
独自の強みが、特定の層のニーズに深く刺さっているからです。
圧倒的な駅チカ立地と利便性
最大のメリットは、何と言ってもその立地の良さです。
主要駅の出口から徒歩1〜3分圏内という好立地に位置していることが多く、雨の日でも濡れずにホテルに到着できたり、重い荷物を持って長時間歩く必要がありません。
出張で疲れたビジネスマンや、朝早くから観光地へ向かいたい旅行者にとって、移動のロスタイムと体力の消耗を防げる駅チカ立地は、多少の部屋の狭さを我慢してでも選ぶ価値のある強力なメリットです。
充実した無料設備(VOD無料・Wi-Fi・豊富なコンセント)
部屋に入ってからの機能性の高さもアパホテルの大きな魅力です。
全客室でVOD(ビデオ・オン・デマンド)が無料で視聴でき、50型以上の大型液晶テレビで映画やアニメを見放題で楽しむことができます。
また、館内には高速なWi-Fiが完備されており、スマートフォンの画面をテレビに映し出すミラーリング機能が使える店舗も増えています。
枕元のヘッドボードには照明のスイッチ、空調のリモコン、スマホ充電用のUSBポートやコンセントがすべて集約されています。
ベッドに寝転がったまま、部屋のすべての操作が完結するように設計されており、コンパクトな部屋だからこそ実現できる「コックピットのような利便性」が高く評価されています。
1秒チェックインなど無駄を省いたスムーズな運用
アパホテルはIT化による手続きの簡略化に力を入れています。
公式アプリで事前に予約と決済、部屋の選択まで済ませておけば、ホテル到着時は専用機にQRコードをかざすだけでルームキーが発行される「1秒チェックイン」を利用できます。
さらに、チェックアウト時も追加精算がなければ、ルームキーをポストに投函するだけで手続きが完了する「フリーチェックアウト」を採用しています。
フロントの長蛇の列に並ぶストレスがなく、時間を1秒でも無駄にしたくない現代の旅行スタイルに完璧にマッチしています。
アパホテルをやめた方がいい人・向いている人の特徴
アパホテルの特徴を踏まえ、自分が宿泊すべきかどうかを判断するための基準を明確にします。
以下の表を参考に、ご自身の旅のスタイルや目的に照らし合わせてみてください。
| 比較項目 | アパホテルをやめた方がいい人 | アパホテルが向いている人 |
|---|---|---|
| 荷物の量 | 大型スーツケースやゴルフバッグなどがある | リュック1つ、または機内持ち込みサイズの鞄のみ |
| 滞在目的 | 部屋でゆっくりくつろぎたい、ホカンス目的 | 日中は外出しており、ホテルは寝るだけの場所 |
| お風呂 | 広い湯船で足を伸ばしてリラックスしたい | シャワーだけでサッと済ませられれば十分 |
| 価格重視度 | 休日でも常に一定の安い価格で泊まりたい | 平日の安さ重視、または立地のためなら高くても払う |
| 作業環境 | 部屋で長時間パソコン作業や書類を広げたい | ベッドの上でスマホをいじるか、ノートPCで簡単な作業のみ |
| 接客の希望 | スタッフとの会話や丁寧なおもてなしを求める | 誰とも話さず、機械でサクッとチェックイン・アウトしたい |
アパホテル宿泊をやめた方がいい人(荷物が多い・湯船派など)
数日間の連泊で大型のスーツケースを持っている人や、家族旅行で子どもと一緒に一部屋に泊まる人は、物理的なスペース不足からアパホテルはやめた方がいいでしょう。
また、ホテル滞在そのものを楽しみたい人や、部屋のデスクで本格的なテレワークを予定している人も、窮屈さを感じて作業効率が落ちるため不向きです。
さらに、価格変動の幅が大きいため、予算が厳密に決まっているグループ旅行などで週末に利用すると、思わぬ出費に頭を悩ませることになります。
アパホテル宿泊が向いている人(寝るだけ・立地優先など)
とにかく駅からの近さを最優先し、到着後はシャワーを浴びて大きなベッドで寝るだけ、というビジネスマンや一人旅の旅行者には最適なホテルです。
VODが無料のため、夜はベッドに寝転がりながら大画面で映画を見て過ごすといった「おひとりさま」の時間を満喫したい人にも向いています。
また、最新の設備や非接触のチェックインシステムに抵抗がなく、ホテル滞在における無駄なコミュニケーションを省きたい合理主義の方にとっては、非常に快適な空間となります。
アパホテルをやめた方がいい人向けの代替ホテルチェーン
もしあなたがアパホテルをやめた方がいい人に当てはまった場合、どのようなホテルを選べばよいのでしょうか。
予算や重視するポイントに合わせて、アパホテルと同価格帯から少し上の価格帯で選べる優秀な代替チェーンを比較表とともに紹介します。
| ホテルチェーン名 | アパホテルとの最大の違い | おすすめのターゲット層 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|
| ドーミーイン | 天然温泉大浴場と充実のサウナ・朝食 | お風呂重視、食にこだわりたい人 | やや高め |
| 三井ガーデンホテルズ | 15平方メートル以上のゆとりある客室と上品な内装 | 部屋の広さ重視、ワンランク上の快適さを求める人 | やや高め |
| リッチモンドホテル | 広いデスクと安定した接客サービス | 部屋でテレワークをする人、丁寧な接客を好む人 | 標準 |
| 東横イン | 曜日による価格変動が少なく無料朝食付き | 予算を固定したい人、価格の安定を求める人 | 安め〜標準 |
大浴場・朝食を重視するなら「ドーミーイン」
アパホテルの極小ユニットバスがどうしても苦手な方には、共立メンテナンスが運営するドーミーインが圧倒的におすすめです。
ほとんどの店舗に本格的な天然温泉の大浴場とサウナが完備されており、ビジネスホテルでありながら旅館のような癒やしを体験できます。
また、ご当地メニューを取り入れた豪華な朝食バイキングや、夜に無料で提供される「夜鳴きそば(醤油ラーメン)」のサービスなど、滞在の満足度を高める工夫が随所に散りばめられており、根強いファンが多いチェーンです。
部屋の広さ・快適さを求めるなら「三井ガーデンホテルズ」
荷物が多い方や、部屋での居住性を重視する方には三井ガーデンホテルズが適しています。
アパホテルよりもワンランク上のアッパーミドルクラスに位置づけられ、客室面積は一番下のクラスでも15平方メートル以上確保されていることが多く、ゆとりがあります。
内装も落ち着いたシックなデザインで統一されており、宗教的や個性が強すぎるといったアパホテル特有の雰囲気が苦手な方でも、安心してリラックスできる上質な空間が広がっています。
ワークスペース・価格の安定なら「リッチモンド」「東横イン」
出張で部屋でのパソコン作業が必須の方には、デスクが広く作られているリッチモンドホテルがおすすめです。
照明も明るく、書類を広げても十分なスペースがあるため、テレワークの拠点として非常に優れています。
また、アパホテルのような極端な価格高騰を避けたい場合は、東横インが最強の代替案になります。
東横インはダイナミックプライシングの幅が狭く、週末やイベント時でも価格が急激に跳ね上がりにくいため、いつでも安心して予算内で予約できるという絶対的な強みを持っています。
それでもアパホテルを使う!失敗を最小化する予約と部屋選び
代替ホテルが満室だったり、やはり立地の良さを優先してアパホテルを利用することもあるでしょう。
アパホテルを予約する際、いくつかのポイントを押さえるだけで、不満を感じるリスクを大幅に減らすことができます。
予約画面で「平米数(㎡)」と「ベッド幅」を必ず確認する
予約サイトで空室を見つけた際、値段だけで飛びつくのは危険です。
必ず部屋の詳細情報を開き、客室面積とベッドサイズを確認する癖をつけてください。
同じシングルルームでも、店舗やプランによって11平方メートルの部屋と14平方メートルの部屋が混在しています。
たった3平方メートルの違いですが、スーツケースを広げられるかどうかの決定的な差になります。
もし荷物が多い場合は、数百円の追加料金を払ってでも広めの部屋、あるいはダブルやツインのシングルユースを選ぶと、滞在の快適さが劇的に変わります。
騒音リスクを下げる部屋位置のリクエスト方法
アパホテルは壁が薄いという口コミもありますが、これは部屋の位置取りである程度カバー可能です。
予約時の備考欄や、チェックイン時のフロントで「エレベーターから遠い部屋」や「角部屋」をリクエストしてみましょう。
エレベーター付近や製氷機、自動販売機の近くは、他の宿泊客の足音や話し声、機械音が響きやすいため避けるのが無難です。
100パーセント希望が通るわけではありませんが、空室があれば配慮してもらえることが多いため、音に敏感な方は必ず伝えておくべきテクニックです。
繁忙期の価格を抑える「アパ直」や早割の活用テクニック
ダイナミックプライシングによる割高感を少しでも和らげるには、公式アプリである「アパ直」経由での予約が最も確実です。
アパホテルは自社サイトでの直接予約に最安値を保証しており、外部の予約サイトを経由するよりも安く設定されています。
さらに、アプリを利用することで独自のポイント還元が受けられ、次回以降の宿泊費に充当したり、現金でのキャッシュバックを受けたりすることが可能です。
予定が決まっているなら早割プランを活用し、需要が高まる前に部屋を押さえるのも鉄則です。
アパホテルの評判に関するよくある質問(FAQ)
最後に、アパホテルに関して読者がよく抱く疑問について、一問一答形式で端的に回答します。
Q. アパホテルに安く泊まる方法はありますか?
A. 最も安く泊まる方法は、公式アプリ「アパ直」を利用することです。
常に最安値で提供されているだけでなく、宿泊料金に応じた高いポイント還元率を誇ります。
また、平日の利用や、直前のキャンセルによる空室を狙った直前割などを活用すると、相場よりもかなりお得に宿泊できるケースがあります。
Q. アパホテルにはどんなアメニティがありますか?
A. 狭い部屋とは裏腹に、アメニティの品質は非常に高いのが特徴です。
ハイグレードな極細毛の歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシ、綿棒、シャワーキャップなどが全室に完備されています。
特に歯ブラシの使い心地には定評があり、市販品レベルの品質のものを採用しているため、あえて持参しなくても快適に過ごせます。
Q. デイユース(日帰り)でも利用できますか?
A. はい、多くの店舗でデイユースプラン(日帰り利用)が提供されています。
数時間のテレワーク拠点としての利用や、夜行バスに乗る前のシャワー休憩、ちょっとした仮眠など、宿泊以外の用途でも柔軟に活用できます。
デイユースであれば料金も安く設定されているため、アパホテルの設備を試験的に体験してみたい方にもおすすめです。
まとめ|アパホテルは目的と「割り切り」次第で最高の拠点になる
アパホテルが「やめた方がいい」と言われる理由の多くは、客室の狭さやユニットバスの小ささ、独特な内装、そして繁忙期の価格高騰といった明確な事実に基づいています。
ホテルに対して非日常の癒やしや、広々とした空間、手厚い接客を求める人にとっては、確実にミスマッチとなるため避けるのが賢明です。
しかし、アパホテルは決して悪質なホテルというわけではありません。
限られたスペースを睡眠と利便性に極振りし、駅チカという最高の立地を提供するための合理的な企業戦略の結果なのです。
ホテルは寝て、スマホや映画を見られればそれで十分という割り切りができる方にとっては、最新設備とスムーズなチェックインシステムを備えた最高の拠点になり得ます。
自身の旅のスタイルや荷物の量、予算としっかりと相談し、必要であればドーミーインや東横インといった代替ホテルも検討しながら、後悔のないホテル選びをしてください。

